2016年02月24日
WE M14のメンテナンスと、ガスガンのパワーについておさらい

こちらの温度換算表は(有)タニオ・コバ様より許可をいただき掲載しています。
これは、液化フロンガスを使用するガスガンの気温によるパワーの変化を示した表です。法律ではパワー(初速)測定の際の温度は「20℃から35℃」と定められており、25℃の時でも35℃の時でも0.989Jを超えてはいけません。そこでこの表を活用し、パワー調整します。
わかりやすく気温→初速に変換すると、概算値ですが以下のとおりです。
気温35℃→98m/s(0.98J)
気温30℃→93m/s(0.87J)
気温25℃→87m/s(0.76J)
気温20℃→80m/s(0.65J)
気温15℃→73m/s(0.54J)
気温7℃→65m/s(0.43J)
初速調整はこれに基づいてやります。
(ここまで前回のおさらい)

うちのM14はKANZAKI WORKSさんでチューンしてもらったもので、当初から初速調整も作動もバッチリ。パワフルな作動と電動ガン並みの命中精度で、自宅最寄りだったデザートストーム川越や、OPSのプレオープン戦など、関東時代からあちこちのフィールドで使っていました。九州に来てからも、真冬以外はメインとして愛用しています。

が、フローバルブの消耗で初速が上がりつつあったので、去年短いタイトバレルに交換。そして今回ついに磨耗したローディングノズルを交換することになりました。ローディングノズルを交換し初速を測ると、冬なのに電動M16並みの初速´д` ; ストライクアームズさんのソフトなフローバルブスプリング(Ver.2)を入れてみるも、−5m/sでは如何ともしがたい…即刻バラし、ルーズバレルの導入を決心しました。

今回組むのは話題の長がけホップパッキン「魔HOP」と、新宿のエアボーンさんの通販で購入した「マグナスバレル」です。

手順は割愛しますがけっこうな手間をかけて分解し、元々入れていたレイブン01バレル+Wホールドチャンバーパッキンと交換します。バレル長は256mmでどちらも同じです。純正インナーバレルの約半分の長さ(・_・;

30メートルで顔面ヒット確実の名コンビですが、この際致し方なし。ここで問題発生、マグナスバレルとチャンバーの間に微妙なガタが…!こんな時はセロハンテープを適当に切ってチャンバー内側に貼り付けます。で、無事に組み込み終了。気になるパワーは気温18℃で最大0.52Jとまずまずの下がりっぷりです。命中精度は、今度サバゲに行った時に確かめるしかない(・Д・)
分解ついでに調子の悪いボルトキャッチにも手を入れてみました。

前回のメンテの際にボルトキャッチをRA-TECHのリアルファンクションボルトキャッチに交換し、キャッチのかかるスチールプレートも交換…のハズが、買ったプレートは反り返っていて使用不可。おいRA-TECH(怒)

とりあえず磨耗した純正プレートをリューターでトリミングして取り付け、動かしてみると…ホールドオープンしない(´・Д・)先人達の知恵を借りながら原因探求すると、どうやらマガジンのボルトキャッチを押し上げる力が不足しているようだと判明。マガジンをバラし、ボルトキャッチを押し上げるアームの接触面にアルミテープを貼って押し上げパワーを稼いでみました。


すると、ほぼバッチリホールドオープンするように^ ^ WEM14にリアルファンクションボルトキャッチを組んで作動不良に悩んでる人がいたら、試してみてください(いるのか⁈)。
これでM14を安心してサバゲに再投入できます(`・ω・´)
資料の掲載にあたり、日本トイガン界の神的存在・タニオコバさんから許可をいただけたことは正に感無量でした。直接話したわけではないのに、社員の方の「社長に確認しますね」の言葉でかなりテンション上がりました。この度はありがとうございました!
Posted by m14gbbshooter at
21:45
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2016年02月23日
ガスガンの初速調整について

(有)タニオ・コバ様より許可をいただき掲載しています。
こちらは、ガスガンの気温によるパワーの変化をグラフと表で示した「温度換算表」です。
リキッドチャージ式ガスガン(外部ソース化やCO2化されていないガスガン)はご存じの通り、温度によって初速が変わります。これはパワーソースに液化フロンガスを使用しているためです。液体が気体に変わるには気化熱を必要とするので、周囲から吸収できる熱量に比例して気化した圧力が変化します。このため、周囲の温度に比例して液化フロンガスの圧力も変化し、暖かい所と寒い所では気化圧力の変化に比例してガスのパワーが変わります。
法律ではパワー(初速)測定の際の温度は「20℃〜35℃」と定められており、たとえば気温25℃で初速98m/s以下に設定されていたとしても、35℃では更に高い値を示すことはほぼ確実(ガス圧は1.27倍に!)であり、安全ではありません。そこで、この表を活用し初速調整します。
わかりやすく気温→初速に変換(概算値)すると以下のとおりになります。
気温35℃→98m/s(0.98J)
気温30℃→93m/s(0.87J)
気温25℃→87m/s(0.76J)
気温20℃→80m/s(0.65J)
気温15℃→73m/s(0.54J)
気温7℃→65m/s(0.43J)
各気温で厳密に計測できる環境にない場合、測定時の気温に対応する初速値以下(できれば8割)で調整が必須。…「冬はガスガンが使えない」というのは、最高35℃で初速調整しなければいけないので、気温が下がると必然的に初速が下がるという意味もあるのです。
このデータを駆使し、長年の相棒であるWE-TECH M14をメンテナンスします。
次回に続く。
タグ :メンテ・修理
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00:47
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2016年02月19日
昔話:ある日STF福岡にて〜サバゲ初体験のビギナーが勝った日〜

某有名人と一緒に記念撮影^ ^
まだ太宰府にSTF福岡があった頃のこと。仲間と共に「ストレス溜まってるでしょ、たまには気分転換にどや?」とサバゲ未経験の後輩達をフィールドに連れて行きました。
「サバイバルトレーニングフィールド」の名の通り、STFは奥行きのあるフィールド内を巧妙に計算された射線が複雑に交差するバリケードフィールド。私達はブランク明けと初心者が大半の即席チーム…常連さん達相手にどこまで戦えるかと心配したものの、予想外の善戦(・Д・)フルボッコにされることもなく、サバゲ初体験の後輩にも勝利の喜びを味わってもらえました。
STFは「流浪のサバゲーマー」飲水先輩に連れて行ってもらい、私がサバゲに復帰した思い出のフィールドです。

鬼神のように強い飲水先輩。ツヅミ弾時代からの超古参((((;゚Д゚)))))))
せっかくのサバゲ、後輩達にも楽しんでほしいと思い、基本ルールと共に私にしては珍しく戦術(ごく単純なものですが)を教えました。エアガンは初めて触るという者もいて、難しい話をしても厳しいので…
①敵を見つけたり動きが見えたら味方に教えろ。とにかく声を出せ(こちらの動きはどうせ敵に見られているので)。
②自分の正面の敵とひたすら撃ち合うより、斜め前方の味方正面の敵を狙え。
③味方とのラインを意識しろ。
ザックリとこんな感じの事を説明しました。この程度のシンプルな心がけでも随分と戦いが有利になるものです。
野戦では縦に長い「タテ系連携」をしがちですが、バリケードフィールドではなるべくチームが横一線になるような「ヨコ系連携」を用いたほうが経験上有利。隠密性と生存性を優先するタテ系連携より、複数での射線確保と火力を優先するヨコ系連携がバリケードフィールドでは有効なんでしょうね。
ヨコ系連携はもちろん野戦フィールドでも使えます。

敵に対し2人以上で同時攻撃することで、敵に目標選択を強要しフリーな人を作り出したり、敵の倍以上の火力で圧倒したりとメリット多し。

2対2以上の時でも、基本的な考え方は変わりません。
ただし、深いブッシュや敵陣潜入中では、状況把握しづらくなったり隠密性が低下するなどヨコ系連携のデメリットが際立つので、状況によって使い分けることが大事です。
これは私の戦い方、考え方の概要で普遍的な内容ではないため、あくまで参考ということでお願いしますm(_ _)m
余談ですが、「宝満山(STFのあった所)はパワースポットだから」という理由によりSTFでサバゲデビューを飾った後輩は、今では立派なサバゲ女子となりMP7片手にフィールドを走り回ってます。自分の撃った弾が相手に当たる瞬間が快感だそうでf^_^;
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20:56
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2016年02月14日
射撃テクニック(構え)に関するプチ考察

銃の構え方は十人十色…
猛者の皆さんこんばんは。「ザ・ガンマン」を観てグロック18熱が上がっている小隊長です。が、今回はグロックとは関係なく射撃テクニックというか銃の構え方について少し考えてみます。毎度のことながら小隊員向けの内容なので、至らない点はご容赦をm(_ _)m

エアガンは実銃のような反動がないけどしっかり構えたほうが当たる、とよく言われますが、もっともだと思います(月並)。しかしやはり実銃とは違うので、実銃の構えに拘り過ぎなくてもよいかと。サバゲではほとんどのフィールドで手撃ち(手だけ出して撃つ)禁止なので、それさえ守れば^ ^

最近のトレンドであるコスタ撃ちですが、私はしません。左側の視界の下半分が失われるという大きなデメリットと、仲間にハンドシグナルを出したり、邪魔な葉っぱをどかしたり、コケた時に体を支えたりと左手は忙しいので…。本職の方は視界云々の他に、脇下のアーマーの隙間がガラ空きになるので敬遠する場合もあるようですね。

拳銃の構え方も、アイソセレススタンスかウィーバースタンスかって話がありますが、どちらでもいいと思います。

ウィーバースタンスは左右の旋回が云々と言われますが、左右45度以内なら大した影響はありません。むしろ正面からの投影面積が若干狭くなる上、拳で心臓がカバーできるメリットがある、らしい。被弾した時に正面からモロに弾を食らうアイソセレススタンスは、ボディアーマーなどで防弾が完璧な軍隊やSWAT向けという説もあります。そういやアメリカ某PDのインストラクターもウィーバースタンスを勧めてたような。

いずれにせよターゲットシューティング用の片手撃ちを実戦で使うよりはマシです。

特殊な構えが必要とされるのはやはりCQBでしょうね。拳銃だと「ジョン・ウィック」のガン・フーの元になったというCARシステムなどがあります。
ライフルをCQBで使うには「ショート・ストッキング」という構え方が。俗称「ちょろいもんだぜ」スタイル^^;

長いM16A4を使うUSマリーンもCQBで用いており、ストックを肩の上や側面に押し当てるようにして少しでもコンパクトに構えるための方法です。CQBでは初弾が重要ということで、連射時の命中精度はそこまで考えてないみたい(・_・; あるミリドルの方が某SNSで紹介された時にこの構えをしていて、何も知らない素人さんに「構え方がおかしい」などと叩かれてました´д` ; かわいそうに…。
そういえば「閉所戦闘」というのは Close Quarters Battleの誤訳で、本来は「近接戦闘」だったと聞いたことがあります。本当のところはどうなんでしょう?

銃の構えは色々ありますが、一番大事なのは自分や自分の銃に合った方法を見つけることですね。ヒゲのおじさんも言ってました。
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01:53
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2016年02月06日
マルイGBBグロック18C補強大作戦!

うちのグロック18、ノーマルマグしかない上にフルは5連射までとしているのが功を奏しているのか、2年ほど使っていても故障は発生していません。グロック18破壊経験のある某小隊員に貸した際、残弾処理で全弾撃ち尽くしを披露された時は声にならない叫びを上げました…ダカラ壊レルンダヨ!o(`ω´ )o
今後も壊れる恐れがない訳ではなく、修理代が勿体無いので、先人にならって補強を施すことにしました。
材料はタムタムで入手したタミヤのプラ板セットと、カスタムパーツの宝庫「ホームセンターナフコ」の1ミリ厚ゴム板です。接着剤はコニシボンドの「ウルトラ多用途S・U」を使用。俺にはこれしかないんだ、だからこれが一番いいんだ!

まずはリコイルバッファ。メモ用紙を切り抜いて型を作り、ゴム板に当てて切り出し、あとは現物合わせ。

1ミリだと薄過ぎる気がしたので、急遽スペア用に切り出した分も貼り合わせて2ミリ厚に。

続いてスライドの補強。スライド側面の薄くなっている部分に1.2ミリプラ板を適当に切って接着…片側の寸法を間違えてこれでは逆効果では?と思ったものの、もはや後の祭り、アフター・ザ・カーニバルですよ´д` ;気にせず前に進めです。

24時間の乾燥時間を置き、いざ空撃ちで作動確認。どうしてだろうか少しだけ不安が残ります…あれ、引き金を引いても作動しない⁈とガス切れでボケをかました後、ガスを入れて再チャレンジ。室温10℃以下、HFC152(エアダスター)で快調作動!2〜3マガジン分ほど作動させましたがセミもフルも問題ありません。
フィールドストリップしてリコイルバッファを見ると、やはりスライドと当たる部分にクッキリ跡が…。

2ミリ厚ゴム板は既に買ってきたので、今度作り変えようかと。ついでにスライドのトリミングも。
普段は仲間への貸し出し用として活躍してくれているグロック18ですが、近接戦闘用に自分でも使ってみようかなと思った次第です。新作映画でショーン・ペンも使ってるし。
ロングマガジン買おうかな(・Д・)
※その後、バッファーを作り直しました。
http://m14gbbshooter.militaryblog.jp/e789895.html
Posted by m14gbbshooter at
14:42
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