2016年02月23日

ガスガンの初速調整について

ガスガンの初速調整について
(有)タニオ・コバ様より許可をいただき掲載しています。
こちらは、ガスガンの気温によるパワーの変化をグラフと表で示した「温度換算表」です。
リキッドチャージ式ガスガン(外部ソース化やCO2化されていないガスガン)はご存じの通り、温度によって初速が変わります。これはパワーソースに液化フロンガスを使用しているためです。液体が気体に変わるには気化熱を必要とするので、周囲から吸収できる熱量に比例して気化した圧力が変化します。このため、周囲の温度に比例して液化フロンガスの圧力も変化し、暖かい所と寒い所では気化圧力の変化に比例してガスのパワーが変わります。
法律ではパワー(初速)測定の際の温度は「20℃〜35℃」と定められており、たとえば気温25℃で初速98m/s以下に設定されていたとしても、35℃では更に高い値を示すことはほぼ確実(ガス圧は1.27倍に!)であり、安全ではありません。そこで、この表を活用し初速調整します。
わかりやすく気温→初速に変換(概算値)すると以下のとおりになります。
気温35℃→98m/s(0.98J)
気温30℃→93m/s(0.87J)
気温25℃→87m/s(0.76J)
気温20℃→80m/s(0.65J)
気温15℃→73m/s(0.54J)
気温7℃→65m/s(0.43J)
各気温で厳密に計測できる環境にない場合、測定時の気温に対応する初速値以下(できれば8割)で調整が必須。…「冬はガスガンが使えない」というのは、最高35℃で初速調整しなければいけないので、気温が下がると必然的に初速が下がるという意味もあるのです。
このデータを駆使し、長年の相棒であるWE-TECH M14をメンテナンスします。
次回に続く。






Posted by m14gbbshooter at 00:47│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。