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Posted by ミリタリーブログ at

2018年08月07日

我が家の愛銃カスタム(チューン)コンセプト


日本の数少ない本物のガンスミス、まさに職人です。

全国200万人のサバゲーマーの皆様、お疲れ様ですm(_ _)m
今日は備忘録も兼ねて、私のエアガンいじりの考え方について紹介します。最近レールインターフェース標準装備の銃が増えたせいか、カスタム=アクセサリー追加、という風潮があるように思います。が、オールドタイマーな私がレール付きの銃を手にしたところで高価なアクセサリーに熱心に投資する筈もなく、カスタム=内部カスタム、チューンに意識が向かうのは致し方ないところです(・ω・)
とはいえ、所詮は素人の知識と技術であり、むしろ修理に近いレベルかと思いますが、何かの参考になれば幸いです。


①命中精度の要、インナーバレル&チャンバー
運良く入手した際や必要性がある際にはカスタムバレルを使いますが、通常は純正インナーバレルを加工しています。ホップ窓周りをチャンバーパッキンが歪まないように加工し、内側はLOOXで磨きます。マルイのインナーバレルは精度が高いので、これら小加工でカスタムバレル並みになります。長さはガスブロ長物ならガス効率を考えて200〜250mmくらい、電動だとシリンダー長やピストンスプリングの強さに合わせて長さを決めます。300mmくらいまでに長さをとどめたほうがホップに悪影響が出ず、命中精度が上がる気がします。アウターバレルとの間にガタがある場合、マスキングテープなどを巻いてガタ取りをしておきます。
チャンバーはホップ突起と押しゴム、テンショナーの位置関係を確認し、問題なければそのまま…大抵は問題ありません。。まともな長掛けホップを使ったことがないのと、0.25g程度の弾では強ホップにも限界があるので、現状だとWホールドチャンバーパッキンがベストチョイスかなと思っています。そのうちスリックパッキンと「どんぴしゃ」を試してみます。
②地味に重要なエアノズル
マルイ系STD電動の場合、長さが足りず躓きホップになっていることが多いらしいので、気になる時は比較的どんなチャンバーにも合うファイノズルを使います。でんでんむしは外径が太くチャンバーによっては相性が出るため、まだ使えていません。万一の時は加工するのもめんどいし…。あまり弾の散りが気にならない場合、カスタムノズルはサイズの割にそんなに安くないので純正を使います。。
ガスブロも長さが足りないことがあり、モノによっては延長加工します。うちのM14はアルミパイプを用いた2mm強の延長加工を試しています。逆に古いWE M4系はノズルが長過ぎ、1mm程度削らないとジャムの原因となるそうです。
③メカボックス(電動ガン)
基本的に極力純正パーツを使いますが、より効率的にピストンを引くためにAOE調整を行います。直径22mm程度のゴムパッキンを利用しシリンダーヘッドに貼り付けるか、ピストンを分解して本体とピストンヘッドの間にワッシャーを挟みます。どの程度の厚みが必要かは現物合わせで。ラックギアの2枚目を削り取らないと引っかかるので要注意です。
シム調整はオリジナルを基本として適宜調整します。純正でギチギチになってることもあるので、ちょっと注意してもいいかと。シムセットは安さにつられてRC用を少しずつ試しています。
潤滑剤はシリンダー内部にセラグリスHGを耳かき1杯分、ピストンのラックギアにマルイ高粘度グリス、ギアに極圧グリスを適量塗ります。ピストンの気密取りにグリスをベタ塗りする人がいるそうですが、性能低下の原因になるので控えたほうがいいです。
④機関部(ガスブロ)
下手にいじるとバランスを崩すので触っていませんでした。が、M14のボルトキャッチ部を研磨してみようと思います。ガスブロの場合、擦り合わせでトリガーフィールや作動が劇的に改善したりするので、スペアパーツが手に入るなら思い切って可動部ポリッシュに挑戦してもいいかもしれません。
⑤外装
基本的にギシギシ音が嫌なので、音の発生源にテープを貼るなどして解消を試みます。また、チャンバーより前の部分のガタは命中精度に大きく影響するため、アルミテープなどを駆使して排除します。
⑥試射
自宅では安全確保のため、弾が出るかどうかの確認と弾速チェックにとどめます。段ボール箱にプチプチを詰めたものをバックストップ代わりにしています。命中精度はレンジに行った時のお楽しみということで。
⑦カスタムパーツの選び方
まずネットを駆使して先人の知恵を借ります。あと、自分が信頼していないメーカーのものはなるべく使わないようにしています。大手パーツメーカーの場合「純正互換」と言いつつクリアランスが自社パーツ向けになっていたり、見た目と値段だけ立派で効果や耐久性がアレだったりするので、極力事前に調べたほうがいいです。
無駄に派手な色のメッキや塗装が施された内部パーツは、ロクなことになりません。アルマイト処理ならリスクが低いのでまだいいかもしれませんが。かつて某大手パーツメーカーがケッタイな色のメッキ処理を施したピストンスプリングを作っており、劣化して剥がれたメッキの破片がシリンダーをメタメタにしたという事例があったそうです。

といった感じで、カスタム、というか愛銃のチューンを行っています。
銃をいじるにあたり、何のために、どうするか、何を使うか(Ends, Ways & Means)を明確にすると無駄なく作業できると思います。


ゴリゴリのフルチューンを目指さなくても、手塩にかけた銃は愛着が増すものです。修理やメンテのついでに、軽く手を入れてやるのもいいのではないでしょうか。  
タグ :雑談


Posted by m14gbbshooter at 23:28Comments(2)